小学生にもわかる!中学受験に役立つ『算数の記号一覧』と意味・使い方のまとめ

中学受験に向けた家庭学習を進めている中で、「この記号って、なんだっけ?」と一緒に立ち止まることがよくあります。算数に出てくる記号は、種類も意味も実は意外と多いんですよね。特に小学生にとっては、「見たことはあるけど意味が曖昧」という記号が多く、記号の理解不足が問題文の理解にもつながっていると痛感しました。

そこで今回は、「中学受験の算数でよく使われる記号」を一覧で整理しつつ、その意味や使い方、注意点まで丁寧に解説していきます。記号の学習は地味なようでいて、実は得点力アップにつながる土台。ぜひ、親子で一緒に確認してみてください。


算数でよく使われる記号の基本一覧

計算記号の種類と意味

最も基本的な記号は、たし算(+)、ひき算(-)、かけ算(×)、わり算(÷)などの「計算記号」です。これらは小学校低学年から頻繁に登場し、どの単元でも使われる記号です。

  • 「+」は数を足すことを示します。
  • 「-」は数を引くときに使います。
  • 「×」はかけ算の記号で、「たし算の繰り返し」という意味合いを持ちます。
  • 「÷」はわり算を示し、数をいくつかのグループに分けるときに使われます。

この4つの記号を正確に理解し、場面に応じて使い分けることが基本中の基本です。

比較の記号(><=)

「大なり(>)」「小なり(<)」「等号(=)」も頻出です。

  • 「>」は左が右より大きいことを表します。
  • 「<」は左が右より小さいことを示します。
  • 「=」は両辺が等しいという意味で、計算結果や定義の確認に使われます。

特に「>と<」は記号の向きで混乱しやすいので、子どもには「ひらがなの『く』」や「ワニの口の向き」などで覚えさせると効果的です。

図形や関係を表す記号

図形単元では、「平行(∥)」「垂直(⊥)」「合同(≡)」「円(○)」など、見慣れない記号がたくさん登場します。これらをテストの解答でつかうことはないと思いますが、問題を解くうえでのメモで使いこなせると、作業がはかどります。

  • 「∥」は平行な関係を表します。
  • 「⊥」は垂直(直角に交わる)ことを示します。
  • 「≡」は合同(形と大きさが同じ)の図形同士の関係に使われます。

図形記号は視覚的に理解することがポイントで、実際にノートに図を描いて一緒に確認すると定着しやすくなります。


意味が曖昧になりやすい記号に注意!

記号の読み方がわからないと問題の意味がつかめない

「÷」や「≠(等しくない)」など、見たことはあっても「読み方が曖昧」な記号があります。特に文章題や解説の中で出てくると、記号の意味が分からずに手が止まってしまうことも。

私の場合も、『≠って何?』と聞かれたのがきっかけで記号の読み方一覧を作りました。それからは、記号が出てくるたびに子どもが自分で確認できるようになりました。

書き間違い・読み間違いの注意点

  • 「×」と「✕」を混同する
  • 「0」と「O」、「1」と「l」など、記号と文字の区別がつきにくいケースもあります

これらのミスは記述式の模試や本番で致命的になることがあるため、日頃から丁寧に書く練習が必要です。


中学受験で特に重要な算数記号とは?

単位記号(cm、m²、km/h など)

  • 「cm」「m」「km」などの長さの単位
  • 「m²」「cm²」などの面積単位
  • 「km/h」「m/s」などの速さの単位

単位記号を見落とすと、式は合っていても答えが不正解になります。過去問でも、単位の書き忘れが不正解の理由だったことが何度もありました。

約分・分数で使う記号

  • 「:」はを表します
  • 「1/2」「3/4」などの分数記号は、上が分子・下が分母と明確に理解させる必要があります

分数や比の理解においては、見た目が似ているからこその混乱が起きやすいので、丁寧に教えることが大切です。


記号学習を効率よく進める家庭学習の工夫

家庭でできる「記号一覧表」の活用

子どもと一緒に「記号・意味・使い方」をセットにした一覧表を作ると、日々の学習で何度も見返すことができます。ノートの最後のページにまとめるのもおすすめです。

過去問や問題集で出てきた記号を都度確認

  • 新しい記号が出てきたら都度「これは何?」と一緒に確認
  • 問題文に出てきた記号を「調べる習慣」が自然と身につく

調べて納得することで記号の意味が頭に残りやすくなります

書き取り練習で記号の形に慣れる

英語のアルファベットや数式記号も、「自分で書いてみる」ことで理解が進みます。形が似ているものはセットで練習すると効果的です。


算数の記号は子どもの思考力を育てる鍵

単なる暗記ではなく「使い方」を学ぶことが大切

記号はただのマークではなく、「意味と背景」を知ってこそ理解が深まります。例えば、「=」は「右辺と左辺が等しい」だけでなく、「式の中で考え方をつなぐ道具」でもあります。

子どもには「なぜこの記号を使うのか?」と問いかけながら教えることで、記号の役割を実感させることができます。

「考え方を表現する言語」としての記号

記号は、数や関係を簡潔に正確に表現できるツールです。だからこそ、早い段階から正しい使い方を身につけておくことが、思考の土台になります。


まとめ

算数の記号は、一見地味ですが中学受験を乗り越える上での「必須アイテム」です。意味・使い方・注意点をしっかり押さえておけば、ミスも減り、思考もスムーズになります。家庭学習で見逃されがちなこの部分、今こそしっかり向き合っておく価値があります。ぜひ親子で「記号マスター」を目指してみてください。