中学受験に効く「算数英語」完全版——「math」の正しい使い方と発音・用語集・家庭での取り入れ方

日本語の「算数」を英語でどう言うか迷ったことはないでしょうか。答えとしてよく出てくるのが「math」で、イギリス式では「maths」と書かれることもあります。中学受験を見すえて考えると、こうした算数の英語表現を親子で軽く押さえておくことは、将来の英語学習にもつながると感じます。この記事では、算数 英語 math というキーワードを軸に、意味や発音、四則計算・分数・単位などの頻出用語を「使う場面」から整理し、家庭での取り入れ方までまとめてみます。ただの丸暗記ではなく、場面→日本語→英語の流れを意識することで、無理なく定着させていけると思います。

算数の英語「math」の基本を押さえる

算数・数学の英語表現の違い

学校の科目としての「算数」は、英語では主に「math」(アメリカ英語)として表現されます。一方でイギリス英語では「maths」と書かれることが多く、どちらも「算数・数学」の総称だと考えてよいと思います。また「arithmetic」は四則計算を中心とした算術というイメージ、「mathematics」はより広く学問としての数学全体を指すことが多いです。お子さんには「テストの科目として出てくるのは、だいたい math だよ」と整理して伝えると混乱しにくいです。

math の意味とニュアンス

算数 英語 math というキーワードで検索すると、math が「算数」なのか「数学」なのかが気になってくると思います。実際には、日常会話や学校現場では「数や式を扱う教科すべて」をゆるくまとめて表す語として使われることが多いです。小学生レベルの内容でも high school の内容でも、どちらも math と呼ばれることがあります。そのため、細かく「算数と数学を言い分けなきゃ」と考えすぎず、「数や式を扱う教科はまとめて math」と理解しておくと安心だと感じます。

math の発音とカタカナの注意点

math の発音は/mæθ/ に近く、日本語では「マス」に近い音になります。最後の音は、舌先を前歯の間に軽く出すような無声子音で、日本語の「ス」とも少し違います。家庭では、カタカナで覚えさせすぎると「マース」や「マフ」のように聞こえてしまうことがあるので、最初に「短く軽いマスのような音」と伝えておくとよいと思います。毎日30秒だけ親子で math と声に出してみるだけでも、綴りと音の感覚が少しずつつながってきます。

どの場面で math を使うのか

小学生の場合、英語活動やオンライン教材の中で math という単語に出会うことが増えてきました。教科書や動画、海外のプリント教材には「math test」「math problem」など、さまざまな組み合わせが出てきます。こうした表現を見かけたときに、「これは算数のことだよ」と一言添えておくと、子どもは文脈の中で意味をつかみやすいです。普段の会話でも「今日の math の時間どうだった?」と英語で聞いてみるなど、少しずつ日常に混ぜていくのが現実的だと感じます。

四則計算と記号の英語をそろえる

足し算・引き算の基本表現

足し算と引き算は、算数 英語 math の中でも最初に押さえておきたい部分です。足し算の記号は「plus」、引き算の記号は「minus」と読みます。たとえば 3+5=8 は、「three plus five equals eight」となります。最後のところは「is」でも通じますが、家庭では「equals」を基本にしておくと、テストの文章などにも対応しやすくなります。また「和」は英語で「sum」、「差」は「difference」と言うことも、少しずつ伝えていけると文章題の理解にもつながると感じます。

かけ算・わり算の読み方

かけ算の記号は「times」や「multiplied by」、わり算の記号は「divided by」と読みます。たとえば 6×7=42 は「six times seven equals forty-two」、42÷6=7 は「forty-two divided by six equals seven」と表現できます。九九を英語で唱えるときも、「six times seven is forty-two」の形を使うと、かけ算表現が自然に身につきます。日本語だけで暗唱するのではなく、ときどき英語でも読み上げることで、計算の力と英語の耳を同時に育てていけると思います。

等号・不等号の読み方と意味

「=」は「equals」、「>」は「is greater than」、「<」は「is less than」と読みます。例えば 5>3 は「five is greater than three」、3<5 は「three is less than five」といった形です。中学受験のテキストでも、不等号を使った式や条件が頻繁に出てくるので、英語での読み方を知っておくと、将来的に英語で書かれた問題にも対応しやすくなります。家庭では、日本語で式を確認したあとに「これを英語で読んでみようか」と軽く取り入れる程度から始めると負担が少ないと感じます。

括弧や式全体の読み方

括弧は「( )」を「parentheses」と呼びますが、家庭では「open」と「close」を組み合わせて「open parenthesis」「close parenthesis」といった言い方を少しずつ覚えると十分です。式を読み上げるときには、「open」や「close」をきちんと言うことで、どこまでが一つのまとまりなのかが耳からも分かります。複雑な式ほど、こうした音の区切りが理解を助けてくれるので、無理のない範囲で練習に取り入れるとよいと思います。

数の読み方と単位の英語を整理する

大きな数と位の表現

算数 英語 math の学習では、数の読み方も基本になります。1,000 は「one thousand」、10,000 は「ten thousand」、100,000 は「one hundred thousand」、1,000,000 は「one million」と読みます。日本語の「万」「億」と対応させながら練習すると、子どもにもイメージしやすいです。また、位を表す言葉としては「ones」「tens」「hundreds」「thousands」などがあり、位取りの学習と組み合わせて覚えていくと、数の構造に強くなります。

小数と小数点の読み方

小数点は英語で「point」と読みます。たとえば 3.14 は「three point one four」、0.07 は「zero point zero seven」です。日本語だと「れいてんれいなな」と読みますが、英語では一つ一つの数字を正確に読むため、子どもにとってはかえって分かりやすい面もあります。小数の位については、「tenths(小数第一位)」「hundredths(小数第二位)」などの用語もありますが、最初は「point の後ろは一つ一つ読めばいい」という感覚づくりを優先するとよいと感じます。

四捨五入の考え方と英語表現

四捨五入は英語で「round」と言い、「round to the nearest ten」などのように使います。「round to the nearest tenth」と言えば、小数第一位に四捨五入するという意味になります。家庭で学習するときは、日本語で「十の位に四捨五入して」と確認してから、英語で「round to the nearest ten」と言い換えてみると、考え方と英語表現が一緒に整理されていきます。算数の考え方がしっかりしていれば、英語での表現も自然とついてくると感じます。

単位と「1あたり」を表す言い方

長さの単位は「centimeters」「meters」「kilometers」、重さは「grams」「kilograms」、時間は「seconds」「minutes」「hours」といった表現を基本として押さえます。速さは「kilometers per hour」のように「per」を使って表し、「1時間あたり」を示します。割合や速さの文章題では、「per」を見かけることが多いため、家庭で「1あたりは per で表すことが多いよ」と伝えておくと、のちのち英語の問題文を読むときにも理解しやすくなると思います。

文章題で生きる算数英語表現

割合・比・平均を表す英語

割合に関する用語としては、「percent」「ratio」「proportion」「average」などがよく使われます。例えば「30パーセント増える」は「increase by 30 percent」、「20パーセント減る」は「decrease by 20 percent」と表現します。このとき「by」が抜けやすいので、家庭では意識して確認してあげるとよいです。算数の学習で習う「割合=くらべる量÷もとにする数」という考え方も、「the part divided by the whole」と英語で言い換えられると、理解が一段と整理されると感じます。

速さ・時間・道のりの関係式

速さに関する基本式は「speed=distance ÷ time」です。日本語で「速さ=道のり÷時間」と覚えた関係は、英語でもそのままの形で対応しています。文章題の中では「at a speed of 60 kilometers per hour」や「it takes 30 minutes」などの表現がよく出てきます。家庭学習では、まず日本語で問題を解き、そのあとで「この式を英語で読んでみよう」と声に出してみると、算数と英語の両方に慣れていくことができます。

図やテープ図を説明する表現

中学受験の算数では、テープ図や線分図を使って考える場面も多いです。英語では「bar model」や「tape diagram」という言い方が使われます。また、図の中の部分にコメントするときには、「label the height」「label the base」のように、「label」を動詞として使う表現も役立ちます。図形の学習では「area(面積)」「perimeter(周の長さ)」「volume(体積)」といった用語も出てくるので、図に書き込みながら声に出す習慣がつくと理解が深まりやすいと思います。

算数文章題を英語で言い換えてみる

算数 英語 math を家庭に取り入れるとき、いきなり難しい英文問題を解かせる必要はないと感じます。むしろ、日本語の文章題を簡単な英語に言い換えるところから始めると、負担が少なく効果的です。例えば「みかんが3個ありました。2個買い足しました。」という問題なら、「There were three oranges. We bought two more.」のように短くまとめます。そのうえで、日本語で立てた式を英語で読むだけでも、算数の考え方と英語表現が少しずつ結びついていきます。

家庭での取り入れ方と定着のコツ

1日10分のルーティンを作る

算数 英語 math を家庭に取り入れるときは、長時間まとめて行うよりも、1日10分を続ける方が効果的だと感じます。例えば、最初の1分で算数英語カードの音読、次の2分で四則計算の読み上げ、さらに2分で分数や小数の読みを練習します。そのあと、日本語の簡単な文章題を1問だけ英語で言い換え、最後に単位や割合に関するクイズを少し出して終わるといった流れです。短時間で終わるメニューにしておくと、子どもも保護者も無理なく続けやすくなります。

発音と綴りを一緒に意識する

用語の定着には、発音だけでなく綴りもセットで意識しておくと、のちのち英語の読み書きに役立ちます。例えば「math」「plus」「minus」「times」「divided」「fraction」「numerator」「denominator」などの頻出語を10語ほど選び、壁やノートに書いておくと良いと思います。そのうえで、文字を指さしながら声に出す練習をすると、目・耳・口を同時に使うことになり、記憶に残りやすくなります。録音して聞き直す習慣をつけると、自分では気づきにくい発音のくせも確認できます。

つまずきポイントを「原因別」にメモしておく

算数 英語 math に取り組むと、「th の発音がすべて s になる」「percent の前置詞 by が抜ける」「分数の複数形を忘れる」といったつまずきがよく見られます。こうしたミスは、ただ何度も解き直すだけでは直りにくいことがあります。家庭学習では、ノートの端などに「発音」「前置詞」「複数形」などの原因タグを書き残し、同じ種類のミスが出たときに、原因ごとにまとめて復習できるようにしておくと効率的です。原因が整理されていると、似たミスを繰り返しにくくなると感じます。

より詳しい算数×英語ガイドも活用する

算数 英語 math の取り入れ方について、学年別や単元別にさらに詳しく整理したガイドも役に立ちます。たとえば、次のページでは、小学生向けに算数と英語をどのように組み合わせていくかを、単語や表現・発音の観点から丁寧に説明されています。より具体的な進め方を知りたいときには、一度目を通しておくと家庭学習のイメージがつかみやすいと思います。

小学生の「算数×英語」完全ガイド|単語・表現・発音・家庭での取り入れ方

まとめ

算数 英語 math というテーマは、一見すると特別なことのように感じられるかもしれませんが、実際にはいつもの算数に少し英語のラベルを貼っていく作業に近いと思います。math という単語の意味と発音を押さえ、四則計算・分数・小数・割合・速さなどの基本表現を、日々の学習の中で少しずつ口に出していくだけでも、子どもの中に「算数と言葉がつながっている」という感覚が育っていきます。1日10分の短時間ルーティンと、ミスの原因を整理するメモを続けることで、算数の理解だけでなく、将来の英語学習にもつながる土台ができていくと考えます。中学受験を見すえつつも、完璧を求めすぎず、親子で楽しみながら取り入れていけると良いのではないでしょうか。

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