小学3年生の算数は、低学年の「計算ができる・できない」から一段進んで、学習内容がぐっと広がる時期だと思います。
かけ算の次にわり算が入り、分数や小数の考え方も少しずつ出てきますし、表とグラフ、図形など「読み取る力」も必要になります。
このあたりでつまずくと、「算数が急に難しくなった」と感じやすいので、家庭では先回りよりも、基本の定着と復習の設計が大事だと考えます。
この記事では、中学受験を視野に入れる保護者向けに、小学3年生で習う主な単元の全体像と、つまずきやすい場面、無料プリントを含む家庭学習の進め方を整理します。
小学3年生の算数で習う内容をざっくり把握する
計算の中心は「かけ算の仕上げ」+「わり算のスタート」
3年生は、かけ算を「九九で言える」だけで終わらせず、筆算や文章問題の中で使いこなす練習が増えます。
そして新しくわり算が入るので、かけ算とわり算をセットで理解できるかがポイントだと思います。
計算の答えだけでなく、「何を何で割っているのか」を言葉で説明できると、後々ラクになりやすいです。
分数・小数は「新しい数の見方」を育てる単元
分数や小数は、計算のテクニック以前に、数の意味の理解が必要になります。
ここで焦って問題数だけ増やすと、暗記っぽくなって忘れやすいと感じます。
図や数直線でイメージを作る時間を確保すると、定着が安定しやすいと思います。
表とグラフは「読み取り」+「比べる」練習になる
表や棒グラフは、作図よりも読み取る力が大事になりがちです。
数字を見て計算するだけではなく、「何が一番多いか」「増え方はどうか」といった比較が入ります。
中学受験では資料読み取りが効いてくるので、3年生から読み取ったことを短く言う練習があると良いと思います。
図形は三角形・角度など「ことばで整理する」場面が増える
図形は、計算が速い子でも急に止まりやすい単元だと思います。
理由は、式より先に「条件整理」が必要だからです。
「ここが直角」「同じ長さ」など、図を見て言葉にできると、解き方の筋道が立ちやすいです。
つまずきやすいポイントと、家庭での立て直し方
わり算は「あまり」と「場面」が混ざると急に難しく感じる
わり算は、計算そのものより、文章題でつまずきやすい印象があります。
「同じ数ずつ分ける」「何人に分ける」など場面が変わると、式が立ちにくくなります。
ここは、式の前に図や線分で整理する習慣を作ると落ち着きやすいと思います。
計算の順序は「かっこ」や「途中式の省略」で崩れやすい
3年生になると、工夫して計算する問題や、かっこを含む式も増えてきます。
正解していたのに急にミスが増える場合、途中式を飛ばしていることが多いです。
途中式を1行だけ増やすだけで安定することもあるので、増やしすぎず最小限で整えるのが良いと考えます。
分数・小数は「意味が分からないまま進む」と後で戻りにくい
分数や小数は、テスト前にまとめて詰め込むと苦しくなりがちです。
「1を何等分したうちのいくつ」など、意味が腹落ちしていないと応用で止まります。
ここは、問題数よりも説明できるかを重視すると、結果的に速く進むと思います。
文章問題は「読み違い」より「情報の抜け落ち」が原因になりやすい
3年生の文章問題は、長文化というより、条件が増えて整理が必要になります。
「どの数字が必要か」を選ぶ力が弱いと、式が迷子になります。
大事な数字に丸、関係ある言葉に下線、という軽いルールだけでも効果が出やすいです。
家庭学習の進め方:教科書・ノート・プリントをどう使うか
教科書は「例題を説明できるか」を確認に使う
教科書の例題は、学習内容の基準が詰まっています。
家庭では、解けるかよりも「なぜそうするのか」を短く説明できるかを見ると、理解の穴が見えやすいです。
説明できない例題があるなら、そこが復習の起点になると思います。
ノートは「きれいさ」より「あとで見返せる形」を優先する
ノートは整いすぎると、時間だけがかかって疲れることがあります。
大事なのは、どこで間違えたかが後で分かることだと思います。
間違えた問題に印、直しは隣に書く、くらいのシンプルさが続きやすいです。
プリントは「単元別→まとめ→力だめし」の順で使うと迷いにくい
3年生の算数は単元が増えるので、復習の順番が分からなくなりがちです。
単元ごとの基本プリントで穴を埋め、次にまとめプリントで横断、最後に力だめしで仕上げる流れが扱いやすいと思います。
同じ単元を短く何回も回したほうが定着が早いことが多いです。
無料プリントやPDFは「目的」と「量」を決めてから探す
無料プリントは便利ですが、量が多いぶん、選ぶ側が疲れやすいです。
「わり算のあまりだけ」「表とグラフだけ」など、目的を一つに絞ると迷いにくいと思います。
1日2〜3枚までなど上限を決めて、続く設計にするのが現実的です。
中学受験を見据えた小学3年生の算数:今やると効くこと
計算は「速さ」より「正確さ」と「型」を固める
中学受験を意識すると、早く進めたくなる気持ちは出やすいと思います。
ただ3年生の段階では、スピードよりもミスが減ることのほうが後から効きやすいです。
筆算の書き方の型、見直しの順番など、再現性のある形を作るのが大切だと感じます。
図形・文章問題は「条件を言語化する習慣」が土台になる
受験算数は、解法暗記よりも条件整理が重要になります。
3年生の図形や文章問題で、「何が分かっているか」を言葉にする練習をしておくと、伸びやすいと思います。
図に書き込む→短い言葉でまとめる、この順番が家庭でも取り入れやすいです。
つまずいたときは「一つ前の学年」に戻るのが最短ルートになりやすい
3年生で止まる原因が、2年生の九九・筆算・単位の理解不足にあることは珍しくないです。
遠回りに見えても、前の学年の穴を埋めるほうが、結果的に早いと感じます。
2年生の算数の全体像と家庭での整え方は、こちらの記事も参考になると思います。
小学2年生の算数|「時刻・長さ・かさ」と筆算・九九を家庭で伸ばす設計図(中学受験を見据えた親の伴走術)
学期ごとの「まとめテスト」は、仕上げより「弱点発見」に使う
まとめテストは、点数だけを見ると親子でしんどくなりやすいです。
家庭では、間違えた単元を見つけるためのチェックと割り切るほうが続きます。
間違いを単元に戻して1枚だけ解き直す、という小さなループが効果的だと思います。
まとめ
小学3年生の算数は、わり算・分数・小数・表とグラフ・図形など、学習内容が一気に広がる時期だと思います。
つまずきを防ぐには、先取りよりも基本の定着と復習の設計を作ることが大切です。
家庭学習では、教科書の例題で理解の穴を見つけ、ノートは見返せる形にし、プリントは「単元別→まとめ→力だめし」の順で回すと迷いにくいと考えます。
無料プリントは目的と量を決めて使い、まとめテストは弱点発見に活かすと、無理なく前に進みやすいです。
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